ナオト博士の地球のこと知ってる!?
By: ナオト博士
Language: ja
Categories: Science, Earth
ナオト博士が地球科学や最近のテクノロジーについてわかりやすく解説するPodcastです Xアカウント(@nimmr2)も更新中! https://x.com/nimmr2
Episodes
#300 夜の明かりで森が息切れ?光害と地球温暖化の意外な関係
Dec 15, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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あなたが夜更かししている間、窓の外の森が「眠れない」と悲鳴を上げているかもしれません。2025年に発表された衝撃の研究で、街灯やビルの明かりが生態系の「呼吸」を乱し、地球温暖化を加速させている可能性が明らかになりました。でも、希望もあるんです。この問題、実は「一夜にして」解決できるかもしれないって話。
Nature climate change
Widespread influence of artificial light at night on ecosystem metabolism
Duration: 00:16:46#299 エベレストより深い海底に"生命の街"が見つかった
Dec 14, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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深さ9,533メートル。エベレストを逆さまに沈めてもまだ届かない暗黒の世界で、研究者たちは信じられない光景を目撃しました。太陽の光が一切届かない場所で、数千匹もの生き物たちが元気に暮らしていたのです。2025年にNature誌で発表されたこの発見は、私たちが知る「生命の限界」を根本から書き換えるかもしれません。
Nature
Flourishing chemosynthetic life at the greatest depths of hadal trenches
Duration: 00:15:48#298 南極の氷の下に「魚の街」があった—幾何学模様の1万個の巣
Dec 11, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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伝説の沈没船を探しに南極へ向かった探検隊が、思いがけず発見したのは1000個以上の魚の巣でした。しかもその巣は、まるで誰かが設計したかのように幾何学的なパターンで並んでいたのです。なぜ魚たちは「計画的な街づくり」をしているのか?2025年発表の最新研究から、南極の小さな魚たちの驚くべき生存戦略に迫ります。
Frontiers in Marine Science
A finding of maintained cryonotothenioid nesting sites in the Western Weddell Sea
#297 中国で「現代最大の隕石クレーター」発見!人類と共存していた
Dec 10, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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私たちの祖先がすでに地球上で暮らしていた時代に、10階建てビルほどの小惑星が中国に激突していました。直径900メートル、深さ90メートルの巨大な穴。なぜこれほどの規模のクレーターが今まで誰にも気づかれなかったのか、そして科学者たちはどうやって「これは隕石の跡だ」と証明したのか。2025年10月発表の最新論文を解説します。
Matter Radiat. Extremes
Jinlin crater, Guangdong Province, China: Impact origin confirmed
#296 トノサマガエル最強説 ~スズメバチの毒が効かない生物~
Dec 09, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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世界最強の毒を持つオオスズメバチ。1回刺されただけでネズミを殺すほどの猛毒です。ところが日本の田んぼにいるトノサマガエルは、口の中を何度も刺されながら平気で食べてしまうことが神戸大学の研究で判明しました。なぜカエルは毒に耐えられるのか、その謎に迫ります。
Ecosphere
Pond frog as a predator of hornet workers: High tolerance to venomous stings
Duration: 00:12:35#295 脳は9歳・32歳・66歳・83歳で急変する!人生5つのステージの科学
Dec 08, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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あなたの脳は、ゆっくり成長してゆっくり衰えると思っていませんか?ケンブリッジ大学が4000人以上の脳を分析した結果、脳の「配線ルール」が劇的に変わる4つの転換点が判明しました。32歳が脳の全盛期という衝撃の事実から、なぜ80代で個人差が爆発的に広がるのかまで、最新の脳科学が明かす「人生の設計図」をお届けします
Nature communications
Topological turning points across the human lifespan
Duration: 00:16:00#294 なぜ植物は動物を食べないのか?〜35億年前に見つけた最強ビジネスモデル〜
Dec 07, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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当たり前すぎて誰も考えない疑問、「なぜ植物は動物を食べないのか」。食虫植物が800種以上もいるのに、残りの30万種が虫すら食べないのはなぜでしょう。その答えを探ると、植物が35億年前に発見した「原価ゼロ・競争なし・供給無限」という地球史上最強のビジネスモデルが見えてきます。
Duration: 00:13:45#293 15,000機から100万機へ:夜空を埋め尽くす人工衛星の話
Dec 04, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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2019年まで数百機だった通信衛星が、今や15,000機。そしてこれから100万機に増える計画があります。その結果、宇宙にある望遠鏡でさえ、まともな天体写真が撮れなくなるかもしれない。2025年12月発表の最新研究が示す、便利さと引き換えに失われる宇宙への窓について解説します。
Nature
Satellite megaconstellations will threaten space-based astronomy
Duration: 00:16:37#292 生態系のスペアタイヤが消えている - 世界3,700種の鳥が発した警告
Dec 03, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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森を農地や都市に変えても、鳥の数はそこまで減っていないから大丈夫。そう思っていませんか?2025年11月にNature誌に掲載された最新研究が、その常識を覆しました。世界1,281か所、3,696種の鳥を分析した結果、人間が改変した環境は「今は動いているけど、スペアタイヤを使い果たした車」のような状態だったのです。次のショックで一気に崩壊するかもしれない「見えない時限爆弾」の正体に迫ります。
Nature
Land-use change undermines the stability of avian functional diversity
Duration: 00:16:29#291 なぜ海は青いのに、手ですくうと透明なのか?
Dec 02, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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海は青いのに、手ですくうと透明になる。この素朴な疑問の答えを、100年前まで世界中の科学者が間違えていました。常識を覆したのは、船旅中に実験を始めたインドの天才物理学者。後にノーベル賞を受賞する彼は、発表の何ヶ月も前に授賞式行きのチケットを予約していたという逸話の持ち主。天才の思考回路に迫ります。
Duration: 00:16:03#290 オランウータンは独学では生き残れない ~オランウータンにも"おふくろの味"があった
Dec 01, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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私たちの食文化は、何世代もの試行錯誤で築かれてきました。実はオランウータンも同じだったのです。最新研究で、彼らの複雑な食生活は母から子へ受け継がれる「文化的な知識のバトン」であることが判明。森で静かに受け継がれてきた"家庭の味"は、1300万年前から続く生存戦略の結晶でした。
Nature Human Behaviour
Culture is critical in driving orangutan diet development past individual potentials
Duration: 00:14:37#289 宇宙の85%を占める"幽霊"がついに光った?東大教授が見つけた20GeVの謎
Nov 30, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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宇宙の全物質の85%を占めながら、100年間誰も見たことがなかった暗黒物質。その「見えない幽霊」が光っている瞬間を、東京大学の教授が捉えたかもしれません。銀河の静かな「田舎」に目をつけた逆転の発想と、どれだけ計算しても消えなかった謎の光の正体に迫ります。
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics
20 GeV halo-like excess of the Galactic diffuse emission and implications for dark matter annihilation
Duration: 00:22:48#288 靴紐の結び方で命が救える?数学が生んだ"賢い糸"の衝撃
Nov 27, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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外科手術で傷口を縫うとき、糸を引く力が強すぎても弱すぎても患者の命に関わります。ベテラン医師が10年かけて身につけるこの「力加減」を、なんと糸の結び方だけで解決した研究がNature誌に登場しました。電気もセンサーも使わない、ただの結び目が医療を変えるかもしれません。
Nature
Slipknot-gauged mechanical transmission and robotic operation
Duration: 00:16:10#287 氷の下3キロから届いた花と虫の化石〜グリーンランドが緑だった時代
Nov 26, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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グリーンランドの氷床のど真ん中、厚さ3キロの氷を掘り抜いた先から、植物や昆虫の化石が見つかりました。つまり、今は分厚い氷に覆われているこの場所に、かつて花が咲き、虫が飛び回っていた時代があったのです。2024年に発表されたこの衝撃の研究が、地球の未来について何を語っているのか解説します。
PNAS
Plant, insect, and fungi fossils under the center of Greenland’s ice sheet are evidence of ice-free times
Duration: 00:15:37#286 1日5000歩で脳が救える?ハーバード14年追跡で判明したアルツハイマー予防の新常識
Nov 25, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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「1万歩歩かないと意味がない」は嘘だった。ハーバード大学が296人を最長14年間追跡し、運動がアルツハイマー病を防ぐメカニズムをついに解明。驚くべきことに、脳内のゴミ(アミロイド)を減らすのではなく、脳の炎上(タウ蓄積)を防ぐことで認知症を遅らせていた。しかも必要なのは1日5000歩という現実的な目標で、それ以上歩いても効果は頭打ち。あなたの20年後の脳は、今日の散歩で決まるかもしれません。
Nature Medicine
Physical activity as a modifiable risk factor in preclinical Alzheimer’s disease
Duration: 00:20:37#285 宇宙で9ヶ月生き延びたコケ―火星移住の鍵は足元に?
Nov 24, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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道端に生えている地味なコケが、国際宇宙ステーションの船外で9ヶ月間、真空・紫外線・極寒という地獄の環境に晒されました。結果は驚異の生存率80%以上。人類が火星に降り立つとき、最初に必要なのはエリート宇宙飛行士ではなく、このコケかもしれません。世界初の実験が明らかにした、植物の驚異的な生命力と、宇宙移住計画の新たな可能性に迫ります。
iScience
Extreme environmental tolerance and space survivability of the moss, Physcomitrium patens
Duration: 00:18:28#284 精子工場の椅子取りゲーム:父親の年齢に隠れたリスクの真実
Nov 23, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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「高齢出産は母親だけの問題」そう思っていませんか?最新の研究で、70歳男性の精子の4.5%が子どもの病気を引き起こす可能性のある変異を持つことが判明しました。その原因は、精巣という「工場」で繰り広げられる、精子を作る細胞たちの熾烈な生存競争だったのです。超高精度DNA解析技術が明らかにした、精子の中の見えない戦いと、40個もの関与遺伝子の正体に迫ります。
Nature
Sperm sequencing reveals extensive positive selection in the male germline
Duration: 00:17:31#283 「5年後にノーベル賞を取る」と宣言したDeepMindにその後何が起こったか
Nov 20, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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2019年に「AIでノーベル賞を取る」と宣言して、本当に2024年に受賞してしまった天才がいます。Google DeepMindのデミス・ハサビスです。彼らが開発したAlphaFoldはタンパク質構造予測を革命的に変え、人類の科学を加速させました。でも、栄光の裏で激しい戦いが始まっていました。ChatGPTの登場で世界が変わり、「科学のための研究」と「ビジネスのための開発」の間で、この天才集団は今、究極の選択を迫られています。
Nature News
Google DeepMind won a Nobel prize for AI: can it produce the next big breakthrough?
Duration: 00:20:23#282 2019年、科学の世界で何が起きた?米中"最強タッグ"解散の真相
Nov 19, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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「科学に国境はない」と言われてきたのは過去の話かもしれません。2億4000万件の論文データが明かす衝撃の事実。2000年代から急速に深まっていたアメリカと中国の科学協力が、2019年を境に突然"逆回転"を始めていた。50年分のデータで読み解く、科学の世界に引かれた見えない国境線。これは一時的な冷却期間なのか、それとも科学界の「新冷戦」の始まりなのか。
Humanities and Social Sciences Communications
The altering landscape of US–China science collaboration: from convergence to divergence
Duration: 00:14:58#281 AIに概念を教えたら天才になった話
Nov 18, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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AIは犬と猫の違いは分かっても、「どっちも動物」という当たり前のことを理解していなかった?Nature誌掲載の最新研究が明かす、AIの意外な弱点とは。研究者たちが「人間の常識」をAIに教え込んだところ、予想外の結果が。人間らしくなったAIは、実用性能まで劇的に向上してしまったのです。あなたの冷蔵庫が「あれ取って」を理解する日も近いかも?
Nature
Aligning machine and human visual representations across abstraction levels
Duration: 00:15:35#280 砂を盗む者たち - 逆流する湖の運命
Nov 17, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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東南アジア最大の湖が「呼吸」を止めようとしています。毎年水が逆流して6倍に膨れ上がるという奇跡の湖、トンレサップ湖で何が起きているのか。犯人は気候変動でもダムでもなく、まさかの「砂」でした。私たちが使うコンクリートが、遠く離れた国で200万人の生活を奪い、巨大な湖を殺しつつある衝撃の真実。川底で起きている見えない変化が、どうやって生態系全体を崩壊させるのか、最新の科学が解き明かします。
Nature sustainability
Sand-mining-driven reduction in Tonle Sap Lake’s critical flood pulse
Duration: 00:17:53#279 衛星が暴いた!世界のゴミ山、メタン排出量が計算と全然違った件
Nov 16, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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各国が報告する「ゴミ埋立地からのメタン排出量」、実は誰も測ってなかったって知ってました?全部計算値だったんです。そこで人工衛星を使って世界6大陸151か所を実測したら、報告値との相関係数はなんと0.03。つまり完全にバラバラ。気候変動対策の大前提が崩れる衝撃の研究を、ナオト博士が分かりやすく解説します。
Nature
Global satellite survey reveals uncertainty in landfill methane emissions
Duration: 00:18:57#278 植物の『ため息』を宇宙から聞く!中国の新衛星が変える地球観測
Nov 13, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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植物が光合成する時、実はごく微弱な光を放出しているって知ってましたか?2022年に打ち上げられた中国の句芒衛星は、この「植物のささやき」を従来の10分の1という超高解像度で捉えることに成功しました。東京ドームのナイター照明の隣でマッチ一本の光を見つけるような技術で、地球の「呼吸」が見えるようになった最前線をお届けします。
Geophysical Research Letters
First Global Retrievals of Solar Induced Chlorophyll Fluorescence From the SIFIS Instrument Onboard the Chinese Goumang Satellite
#277 選挙に行くと長生きする?318万人が証明した投票と寿命の意外な関係
Nov 12, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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野菜を食べる、運動する、禁煙する──健康のためにやるべきことは分かっています。でも「選挙に行く」が健康に関係するって、考えたことありますか?フィンランドの研究者たちが21年かけて発見したのは、投票行動が学歴よりも強く死亡リスクと関連しているという衝撃の事実でした。そこに隠された「社会参加と長寿」の秘密を、徹底解説します。
Journal of Epidemiology & Community Health
Voting is a stronger determinant of mortality than education: a full-electorate survival analysis with 21-year follow-up
Duration: 00:21:14#276 歯が再生する時代がやってくる!虫歯治療に革命をもたらす「魔法のジェル」の正体
Nov 11, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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歯医者さんの「キーーン」という音、誰もが恐れるあの削る治療が、もしかしたら過去のものになるかもしれません。イギリスの研究チームが、塗るだけで歯のエナメル質を再生させる驚きのジェルを開発しました。硬さは天然の歯の約90%まで回復、長期間の咀嚼にも耐える耐久性を実現したこの技術の裏には、自然のタンパク質を模倣した巧妙な仕組みがありました。
Nature communications
Biomimetic supramolecular protein matrix restores structure and properties of human dental enamel
Duration: 00:17:54#275 金属×バクテリア=未来?自己修復する『生きた導電材料』の正体
Nov 10, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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金属とバクテリア。普通なら絶対に組み合わせないこの二つが出会ったとき、エレクトロニクスの常識が覆りました。液体金属の最大の弱点「酸化膜問題」を、まさかのバクテリアが解決。しかも発芽すると小さな発電機になり、材料の導電性が銅や銀レベルまで上昇します。ウェアラブルデバイスから医療インプラントまで、この「生きた金属」が拓く未来を、ナオト博士が分かりやすく、そしてちょっと興奮気味に語ります。次世代のノーベル賞候補、見逃すな。
Advanced Functional Materials
Living Liquid Metal Composites Embedded with Electrogenic Endospores for Next-Generation Bioelectronics
#274 せんべいとカステラで学ぶ大陸分裂 〜東アフリカが覆した地球科学の常識〜
Nov 09, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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「薄いプレートは弱い」という地球科学の常識が、東アフリカで見事に覆されました。Nature掲載の最新研究が明らかにしたのは、過去に「乾燥」した岩盤は薄くても強いという驚きの事実。せんべいとカステラ、どちらが割れやすいか?この身近な問いから始まる、地球史の新発見を10分で。教科書が書き換わる瞬間に立ち会ってください。
Nature
The importance of past rifting in large igneous province development
Duration: 00:16:35#273 PM2.5が安全でも危険?空気の『重さ』より『質』が大事だった
Nov 06, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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あなたが毎日吸っている空気、実は「重さ」だけでは測れない危険が潜んでいるかもしれません。Nature誌に掲載されたヨーロッパ43地点・11,500サンプルの大規模研究が、同じPM2.5濃度でも場所によって毒性が最大3倍も違うことを発見しました。特に幹線道路沿いに住んでいる人は要注意です。今回は、従来の環境基準では見逃されてきた「空気の質」という新概念と、私たちの健康を守るために何が必要かを徹底解説します。
Nature
Oxidative potential of atmospheric particles in Europe and exposure scenarios
Duration: 00:17:59#272 時間を超えて火山を見る!地下に隠された『マグマのハイウェイ』
Nov 05, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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「火山の心臓部」を、まるでレントゲン写真のように透視する——それを可能にしたのは、わずか30グラムの超高精度磁気センサーを積んだドローンでした。2022年と2024年の「時間差攻撃」で、溶岩の冷却プロセスを可視化し、さらに人工衛星データとの合わせ技で「マグマが好んで通る道」まで特定。火山学に「4D」という新次元をもたらした画期的研究を、ワクワクする物語仕立てでお届けします。
Earth, Planets and Space
Insight into magmatic pathways and subsurface structures from repeated UAV magnetic prospecting at Piton de la Fournaise volcano, Réunion Island
Duration: 00:19:20#271 インターネットが地球を救う?海底ケーブルが気候変動の監視装置になった話
Nov 04, 2025Youtube 「ナオト博士の地球まる見え」の登録はこちら
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今あなたが使っているインターネット回線、その海底ケーブルが実は地球温暖化を監視する最強センサーになるかもしれません。カリブ海のグアドループで、研究者たちは通信ケーブルにレーザーを流すだけで、海底の温度を0.1℃の精度で3年間測り続け、サンゴの30%を死滅させた1.5℃の海洋熱波を検出することに成功しました。新しいセンサーを作るのではなく、世界中に150万キロも敷かれている既存インフラを賢く使う、この画期的な発想がどう地球を変えるのか、最新研究から紐解きます。
Geophysical Research Letters
Monitoring Long-Term Seafloor Water Temperature Changes Using Fiber Optic Sensing on Submarine Telecommunication Cables
#270 特別なお知らせ
Nov 03, 2025ナオト博士の地球まる見え
Youtube short『ナオト博士の地球まる見え』を明日から配信スタートします!60秒で地球の科学を楽しめる縦型動画です。 ぜひチャンネル登録してください。Podcastは今まで通り平日毎日配信。両方楽しんでいただけると嬉しいです。
Duration: 00:05:53#269 インド洋の"重力の穴"、70年目の真実 〜1億4000万年の旅路〜
Nov 02, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
インド洋には海面が106メートルも低くなる「重力の穴」がある。1948年の発見以来、誰も解けなかったこの謎を、インドの研究チームがついに解明した。彼らはスーパーコンピューターで1億4000万年前からの地球の歴史を再現し、古代テチス海のプレートが沈み込み、マントルの底で熱い巨大領域を揺さぶり、プルームを発生させるまでの壮大なプロセスを突き止めた。地球が生きているシステムであることを実感させる、時空を超えた科学ミステリー。
Geophysical Research Letters
How the Indian Ocean Geoid Low Was Formed
Duration: 00:19:37#268 80歳で50代の記憶力!?25年間追跡したスーパーエイジャーの脳科学
Oct 30, 2025「年を取ったら物忘れするのは仕方ない」は本当でしょうか?ノースウェスタン大学が25年間かけて発見したのは、80歳を超えても50代並みの記憶力を持つ「スーパーエイジャー」という人たちの存在でした。しかも彼らの脳を解剖して調べたところ、一般的な高齢者とは細胞レベルで違っていたんです。「脳にゴミが溜まっても記憶が衰えない人」がいる理由、前帯状皮質が若者より厚い謎、そして私たちが今からできることまで、希望に満ちた老化研究の最前線をお届けします。
Alzheimer's & Dementia
The first 25 years of the Northwestern University SuperAging Program
Duration: 00:21:41#267 アリが教えてくれた、パンデミックに強い都市の作り方
Oct 29, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
体長わずか数ミリのアリが、私たち人間より先に「建築で病気を防ぐ」という戦略を編み出していました。イギリスの研究チームが2025年に科学誌Scienceで発表したこの驚愕の研究は、アリが病原体を検知すると巣の構造そのものを変えて感染拡大を防ぐ「建築的免疫」を世界で初めて証明したものです。マイクロCTスキャンとコンピューターシミュレーションで解き明かされたアリの都市計画術は、私たちの未来の都市設計にも革命を起こすかもしれません。小さな建築家たちが数百万年かけて獲得した知恵を、今日は一緒に探検しましょう。
Science
Architectural immunity: Ants alter their nest networks to prevent epidemics
Duration: 00:20:30#266 1杯1万円のうんちコーヒーは本当に美味いのか?科学が出した答え
Oct 28, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
世界最高級コーヒー「コピ・ルアク」は、ジャコウネコのフンから取り出した豆で作られ、1杯最高11,000円もします。「動物のうんちを通過しただけで味が変わるわけない」と思いますよね?ところが2025年、インドの研究チームがガスクロマトグラフィー質量分析という最新技術で徹底比較したところ、風味成分が普通の豆の10倍以上も含まれていることが判明しました。ジャコウネコの消化管は天然の発酵タンクだった。
Scientific Reports
Civet Robusta and natural Robusta coffee are different on key fatty acid methyl esters and total fat
Duration: 00:22:47#265 天王星の小さな衛星が『自分で自分を温める』驚異のメカニズム
Oct 27, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
天王星の衛星で海があるのは大きなタイタニアやオベロンだと思われていましたが、最新研究でその常識が完全に覆されました。小さなミランダやアリエルこそが、今まさに液体の海を持ち、「自己調整共鳴」という驚くべき仕組みで何億年も海を維持している可能性が示されたのです。まるで生き物のように自分で温度を調整する海の秘密と、地球外生命の可能性について、632万通りの計算から導かれた新発見をお届けします。
Geophysical Research Letters
Ocean Worlds Maintained by Ocean Tidal Heat Expected on Several Uranian Moons
Duration: 00:18:55#264 タコは関節を『発明』していた!深海3000m『タコの庭』の秘密
Oct 26, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
骨のない、グニャグニャのタコ。でも彼らは這うとき、腕に「一時的な関節」を作り出していました。しかも平均3本の腕で体を支え、使う順番にもリズムがある──。Nature誌に掲載されたこの研究は、史上初めて深海の野生環境で、タコの動きを3Dで定量測定したもの。「本物を見ずにタコ型ロボットを作ろうとしていた」工学者たちに衝撃を与えた、革命的な発見を解説します。
Nature
In situ light-field imaging of octopus locomotion reveals simplified control
Duration: 00:22:08#263 断層が接着剤で固まってる!?ローマのコンクリートが解き明かした地震の新メカニズム
Oct 23, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
地震はなぜ「ジワジワ」じゃなく「ドカン」と起きるのか?その謎を解くカギは、断層が時間とともに「天然のスーパーグルー」で固められていることだった!古代ローマのコンクリートを使った革命的実験により、従来の摩擦理論だけでは説明できなかった「セメンテーション治癒」の存在が明らかに。この発見は、浅い地震の謎から、CO2地中貯留が引き起こすかもしれない未来の地震リスクまで、私たちの地震理解を根本から変える可能性を秘めています。2000年前の技術が現代科学の最前線で活躍する、驚きのストーリーをお届けします!
Earth and Planetary Science Letters
The influence of cementation on fault stability
Duration: 00:23:53#262 木の葉で金を作る"見えない錬金術師"の正体
Oct 22, 2025「お金のなる木なんてない」って言われてきたけど、実は本当に木が金を作ってる現象が科学的に証明されつつあるんです。フィンランドの金鉱山近くで育つトウヒの木の葉を調べたら、ナノサイズの金の粒が見つかって、しかもその周りには特定の細菌が住んでいた。地下から溶けた金を吸い上げた木の中で、細菌たちがこっそり金の粒を作ってるかもしれないという、まるでSFみたいな最新研究を徹底解説!これ、環境に優しい資源探査や汚染水の浄化にも使えるかもしれないです
Duration: 00:23:01#261 トイレを流すたび、地球が熱くなる?〜下水の知られざる真実〜
Oct 21, 2025あなたが今朝流したトイレの水、実は想像以上に地球温暖化に関わっていました。環境の味方だと思っていた下水処理場が、公式発表の2倍もの温室効果ガスを排出していたことが、全米96施設・5万キロを走破した史上最大規模の調査で判明。Nature Water誌に掲載されたこの衝撃の研究は、私たちの日常が地球に与える「見えない影響」を明らかにしました。でも実は、ここに大きな希望も隠されているんです。
Nature water
Comprehensive assessment of the contribution of wastewater treatment to urban greenhouse gas and ammonia emissions
Duration: 00:20:59#260 記憶の編集長は「アストロサイト」だった!脳科学の常識を覆す大発見
Oct 20, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
あなたの初恋や人生で一番怖かった体験、なぜ何年経っても鮮明に覚えているのでしょうか?実は記憶を「残すか捨てるか」決めていたのは、神経細胞ではなく、その隙間を埋めるだけと思われていた「アストロサイト」という星型の細胞でした。2025年10月にNature誌に発表された日本発の最新研究が、100年以上続いた脳科学の常識をひっくり返します。間隔を空けた復習がなぜ効果的なのか、トラウマ記憶はなぜ消えないのか、その答えがついに明らかに。
Nature
The astrocytic ensemble acts as a multiday trace to stabilize memory
Duration: 00:23:35#259 都市が沈む―地球温暖化とダブルパンチの恐怖
Oct 19, 2025年間5ミリ以上のスピードで沈み続ける都市があることをご存知ですか。中国南東部の沿岸都市では、地球全体の海面上昇に加えて、人為的な地盤沈下という「ダブルパンチ」が住民を襲っています。最新の科学研究が明らかにしたのは、地下水の汲み上げや都市開発が、自然な地質変動の何倍ものスピードで地盤を沈ませているという事実でした。世界有数の経済圏で、いま何が起きているのか。そしてこれは決して他人事ではありません。
Nature
Modern sea-level rise breaks 4,000-year stability in southeastern China
Duration: 00:20:06#258 生成AIの性格は本当に存在する!?30万個の質問でAIの本性を暴いた研究
Oct 16, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
普段使っている生成AI、なんとなく「性格が違う」と感じたことはありませんか?実は、その直感は科学的に正しかったんです。研究者たちが30万個以上の「究極の選択」をAIに投げかけたところ、各社のAIの驚くべき性格の違いと、その背後にある「AI憲法」の致命的な欠陥が明らかになりました。Claudeは真面目な優等生タイプ、GPTはクールなビジネスマン、Geminiは共感性の高いカウンセラー、そしてGrokは予測不能な一匹狼。今日は、AIの性格を数値化して丸裸にした、超エキサイティングな研究をご紹介します!
ArXiv
Stress-Testing Model Specs Reveals Character Differences among Language Models
Duration: 00:19:14#257 地球のジェンガが崩れる瞬間~ティッピングポイントの科学
Oct 15, 2025コップの水があふれる瞬間、ジェンガが崩れる瞬間。実は地球にも同じような「限界点」が存在します。世界中の160人の科学者が総力を結集した最新報告書が警告するのは、サンゴ礁や氷床など、地球のいくつかのシステムがすでにその限界を超え始めているという衝撃の事実です。でも絶望だけの話じゃありません。太陽光発電や電気自動車のように、社会を良い方向に急速転換させる「希望のドミノ倒し」も科学的に可能だとわかってきました。20分で学ぶ、地球の今と未来の科学。
GLOBAL TIPPING POINTS 2025
Duration: 00:20:26#256 イルカが教えてくれた怖い真実〜アルツハイマー病と藻の意外な関係〜
Oct 14, 2025「方向感覚を失って座礁する」と思われていたイルカたち。しかし真実は、脳が実際に壊れていたのです。犯人は気候変動で増殖する藻類が作る神経毒、そして恐ろしいことに、この毒素は食物連鎖で濃縮され、魚を食べる私たち人間にも届いています。グアム島の研究では、すでに人間の脳でも同じ変化が報告されているのです。地球温暖化が脳の健康まで脅かす時代に、私たちは何を知るべきなのでしょうか。
Communications biology
Alzheimer’s disease signatures in the brain transcriptome of Estuarine Dolphins
Duration: 00:12:36#255 双子研究が暴いた100年の嘘-IQは遺伝が75%というのは幻想?
Oct 13, 2025「頭の良さは生まれつき」という常識、実は間違っているかもしれません。100年間、科学者たちは別々に育った一卵性双生児を研究し「知能の75%は遺伝で決まる」と結論づけてきました。しかし2025年、たった一つの視点を変えるだけで、この定説が根底から覆ったんです。過去のデータを「教育の違い」で分類し直したところ、遺伝子が同じ双子でも、受けた教育が違えばIQは赤の他人レベルで違っていたことが判明しました。科学史を揺るがすこの発見、あなたの人生観も変わるかもしれません。
Acta Psychologica
IQ differences of identical twins reared apart are significantly influenced by educational differences
Duration: 00:20:12#254 蚊はビール好きを狙っている!音楽フェスで解明された血と汗の科学
Oct 12, 2025なぜ同じ場所にいても、あなただけが蚊に刺されるのか?オランダの科学者たちが、6万5千人が集まる音楽フェスで465人を対象に史上最大規模の実験を敢行しました。AIを駆使した最先端の追跡技術と統計分析により、ビールを飲む人は1.35倍、誰かと一緒に寝た人は1.34倍蚊に好かれることが判明。一方、日焼け止めを塗ると半分に減少し、血液型は全く関係ないことも明らかに。次のキャンプで役立つ科学的知見を、笑いながら学べるエピソードです。
BioRxiv
Blood, sweat, and beers: investigating mosquito biting preferences amidst noise and intoxication in a cross-sectional cohort study at a large music festival
Duration: 00:17:46#253 魔法のスポンジが地球を救う|2025年ノーベル化学賞完全解説
Oct 09, 2025「角砂糖1個でサッカー場2面分の広さ」と聞いて、あなたは信じられますか?これが2025年ノーベル化学賞を受賞した金属有機構造体(MOF)の正体です。工場から出るCO2の95%を捕集し、砂漠の空気から飲料水を作り、がん細胞だけに薬を届けるこの技術は、40年近い基礎研究の結晶でした。木製模型から発想を得た88歳の研究者、資金難と闘った日本人教授、難民キャンプで育った科学者。3人のノーベル賞受賞者の物語を通じて、科学がどのように世界を変えるのかを解説します
Duration: 00:21:02#252 40年越しのノーベル賞と量子コンピューター革命
Oct 08, 20252025年ノーベル物理学賞は、1984年に「何十億個もの粒子が一斉に壁を通り抜ける」という常識破りの現象を証明した3人の科学者に贈られました。当時26歳の大学院生だったマルティニスは、35年後、自らこの発見を基にしてGoogleで量子超越性を達成します。壁を通り抜けるという量子力学の不思議が、どうやって今日の量子コンピューター革命へとつながったのか。基礎研究が未来を変える、最高にドラマチックな科学の物語をお届けします。
Duration: 00:25:59#251 2025年ノーベル賞が解き明かした体の不思議
Oct 07, 20252025年ノーベル生理学医学賞を受賞した坂口志文教授の40年に渡る研究ドラマを徹底解説。1985年に画期的な発見をしたのに、20年間誰にも信じてもらえなかった「冬の時代」を経て、ついに世界が認めた「免疫のブレーキ」の正体とは?坂口教授と米国の2人の研究者の運命的な出会い、そしてがん治療から臓器移植まで医療を根本から変える可能性を秘めたこの大発見の全貌に迫ります。諦めなければ夢は叶う、そんな科学者の情熱が詰まった感動のストーリーです。
Duration: 00:17:05#250 新聞の誤報が世界を変えた?ノーベル賞誕生の舞台裏
Oct 06, 2025もし、あなたが生きているうちに自分の訃報を読んでしまったら、どう思いますか?1888年、55歳のアルフレッド・ノーベルはまさにその体験をします。新聞に掲載された見出しは「死の商人、死す」。自分が世界にどう記憶されるかを知った彼は、人生最大の決断をすることになります。一本足のスツールに座らされた工場労働者、弟の死、そして全財産を使った壮大な計画。この誤報事件がなければ、今日のノーベル賞は存在しなかったかもしれません。ノーベル賞がどのように誕生したのかをわかりやすく解説します
Duration: 00:19:46#249 1万年前の海底ミステリー:化石にならない藻が地球を救っていた
Oct 05, 2025南極の海底の泥から抽出された古代DNAが、気候変動の大きな謎を解き明かした。1万4千年前、地球温暖化が突然停止した2000年間に何が起きていたのか。最新のDNA科学捜査が明らかにしたのは、化石として残らない小さな藻類の驚くべき活躍だった。最新のDNA技術が可能にした時空を超えた生態系復元の物語と、そこから見えてくる現代の地球が直面するティッピングポイントの危険性について、わかりやすく解説します。
Nature Geoscience
Carbon drawdown by algal blooms during Antarctic Cold Reversal from sedimentary ancient DNA
Duration: 00:17:45#248 未来予測は楽観的すぎた?世界の干ばつモデルに隠された盲点
Oct 02, 20252050年の水資源計画、農業戦略、都市インフラ整備。これら全ての基盤となっているコンピューターシミュレーションが、実は干ばつの深刻さを系統的に過小評価していたという衝撃的な研究結果が発表されました。アマゾン、アフリカ、北米で起きた実際の大干ばつと予測を比べると、現実は予測の1.5倍も厳しかった。土壌、地下水、人間活動、モデルが見落としていた3つの要因とは?
Geophysical Research Letters
Underestimation of Historical Terrestrial Water Storage Droughts in Global Water Models
Duration: 00:16:38#247 海のプレートが剥がれる? 教科書を書き換える大発見の全貌
Oct 01, 2025「海洋プレートは硬すぎて剥がれない」。これが地球科学の常識でした。しかしポルトガル沖で、その常識が完全に覆されます。地震波トモグラフィとスーパーコンピューターシミュレーションが捉えたのは、海洋プレートの下半分だけがズルリと剥がれて地球内部に沈み込む、驚異的な光景。この発見は、1755年のリスボン大地震の謎を解くだけでなく、地球のプレートがどう動くかという根本的な理解を変える可能性を秘めています。
Nature Geoscience
Seismic evidence for oceanic plate delamination offshore Southwest Iberia
Duration: 00:18:35#246 なぜ雲は落ちない?当たり前の背景にある3つの理由
Sep 30, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
空を見上げれば必ずそこにある雲。でもよく考えてみてください、水でできた何千トンもの塊が、なぜ頭の上に落ちてこないのでしょうか。答えは驚くほどシンプルで、同時に驚くほど深い物理学に隠されています。雲粒は赤血球と同じ極小サイズのため空気抵抗が圧倒的に大きく、さらに上昇気流という見えない力が常に押し上げているのです。この美しい謎をわかりやすく解き明かします。
Duration: 00:16:46#245 30年前の海面上昇予測ってどれくらい正確だったの?
Sep 29, 2025インターネットが「ピーヒョロロ」と鳴っていた1995年、科学者たちは2023年の海面の高さをほぼ完璧に言い当てていました。彼らが残した海面上昇予測と現実のズレはわずか1センチ、しかしその内訳を見ると熱膨張を過大評価し、氷床融解を過小評価するという興味深い「偶然の的中」だったことが判明。失敗から学ぶ科学の謙虚さと、継続観測が生んだ奇跡の検証、そして私たちが今知るべき「次の30年」について、楽しく深く掘り下げます。
Earth's Future
Evaluating IPCC Projections of Global Sea-Level Change From the Pre-Satellite Era
#244 美しき観光地の地下で起きたマグマ移動
Sep 28, 20252025年、ギリシャの観光地サントリーニ島で3万回の地震が発生。最新のAI技術と海底観測により、7km離れた2つの火山が地下深くでつながり、東京ドーム250杯分のマグマが時速1kmで移動していたことが判明しました。美しい観光地の下で起きていた、地球規模のドラマをわかりやすく解説します。
Nature
Volcanic crisis reveals coupled magma system at Santorini and Kolumbo
Duration: 00:17:34#243 テフロンを食べて痩せる!? イグノーベル賞受賞の仰天ダイエット研究
Sep 25, 2025フライパンのコーティングとして知られるテフロンを粉末にして食べ物に混ぜることで、カロリーゼロで満腹感を得られるという驚愕の研究が2025年のイグノーベル化学賞を受賞しました。90日間も餌の25%をテフロンにして食べさせられたラットたちの運命と、1960年代の古い実験データを「ダイエット効果の証明」として読み替えた研究者たちの天才的発想を紹介します。科学の常識を覆す突拍子もないアイデアが、なぜ真剣に研究されたのか、その背後にある満腹感の科学と共に解き明かします。
Journal of Diabetes Science and Technology
Polytetrafluoroethylene Ingestion as a Way to Increase Food Volume and Hence Satiety Without Increasing Calorie Content
Duration: 00:18:40#242 「褒められるとナルシストになる」科学が証明した言葉の副作用
Sep 24, 2025「君って頭いいね」と言われた瞬間、あなたの脳内で何が起きているか知っていますか?2025年イグノーベル心理学賞を受賞した研究が明らかにした、褒め言葉が引き起こす予想外の心理変化についてわかりやすく解説します!
Intelligence
Telling people they are intelligent correlates with the feeling of narcissistic uniqueness: The influence of IQ feedback on temporary state narcissism
Duration: 00:14:04#241 赤ちゃんがニンニク母乳を好む科学的理由
Sep 23, 2025「授乳中のお母さんはニンニクNG」という常識が、実は全くの誤解だったとしたら?2025年にイグノーベル賞を受賞した研究が、赤ちゃんがニンニク風味の母乳を普通の母乳より1.5倍も長く飲むという衝撃の事実を科学的に証明しました。母乳を通じた味覚教育、胎内から始まる食文化の継承、そして私たちが知らなかった赤ちゃんの「グルメな一面」まで、楽しく学べる科学エンタメをお届けします。
Pediatrics
Maternal diet alters the sensory qualities of human milk and the nursling's behavior
Duration: 00:17:10#240 牛がシマウマになった日!縞模様で世界を救う畜産革命
Sep 22, 2025黒毛和牛に白いペンキでシマウマ模様を描くと、吸血バエが半減するという一見バカげた研究が、2025年のイグノーベル賞を受賞しました。しかしこの研究、実は年間2400億円の畜産被害を解決し、殺虫剤に頼らない持続可能な農業への道を切り開く、とんでもなく真面目な科学だったのです。150年前のダーウィンの疑問から始まり、日本の研究者が世界初の実験で証明した、笑えて考えさせられる科学の物語をお届けします。
PLOS One
Cows painted with zebra-like striping can avoid biting fly attack
Duration: 00:19:31#239 「酔うと英語がペラペラ」説にイグノーベル賞!お酒と外国語の意外な科学
Sep 21, 2025「飲み会で急に英語が話せるようになった」という経験、実は科学的根拠があったんです。2025年イグノーベル平和賞を受賞したこの研究は、少量のアルコールが外国語の発音を向上させることを証明しました。ただし研究者たちが強調する「でも勉強の代わりにはならない」という警告と、この現象の背後にある「言語不安」という意外なメカニズムについて、楽しく解説します。
Sage Journals
Dutch courage? Effects of acute alcohol consumption on self-ratings and observer ratings of foreign language skills
Duration: 00:15:02#238 大腸菌が地球を救う?砂糖から生まれる最強エコプラスチック
Sep 18, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
お腹の中にいる大腸菌が、実はPETボトルより強い生分解性プラスチックを作れることが判明しました。神戸大学の研究チームが開発した画期的な技術は、砂糖を原料に従来の7.5倍の効率で夢の素材「2,5-PDCA」を生産することに成功。酵素の自爆という予想外の障害を「ピルビン酸」で解決するという、まるで推理小説のような研究ストーリーをわかりやすく解説します。
Metabolic Engineering
Biosynthesis of 2,5-pyridinedicarboxylate from glucose via p-aminobenzoic acid in Escherichia coli
Duration: 00:18:21#237 地震の揺れを「数える」から「測る」とどうなる?
Sep 17, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
大地震の後、次の大きな余震はいつ来るのか?この永遠の問いに、アメリカの研究チームが全く新しい答えを見つけました。余震を一つ一つ数えるのではなく、地面の揺れを連続的に測り続けるという発想の転換により、地震直後の数分から数時間という最も重要な時間帯に、揺れの強さをリアルタイムで予測する道が開かれたのです。2019年カリフォルニア大地震のデータから見えてきた、自然界の美しい法則と、それが私たちの命を守る可能性について、わかりやすく解説します。
Geophysical Research Letters
Mechanics and Statistics of Postseismic Shaking
#236 雨の匂いはどうしてあの匂い?あなたの鼻に秘められた超能力の正体
Sep 16, 2025
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あの懐かしい雨上がりの匂い「ペトリコール」の正体は、土の中の細菌が発信する5億年前から続く化学的コミュニケーションでした。人間の鼻がサメの100倍も敏感にこの匂いを感知できる理由、雨粒が起こすシャンパンエフェクト、そして私たちのDNAに刻まれた100万年前の記憶まで、最新の科学研究をもとに解き明かします。このポッドキャストを聞くと、次に雨が降ったとき、あなたの世界の見え方が変わるかもしれません
Duration: 00:14:41#235 国際宇宙ステーションが暴いた!地球のプラスチック汚染マップ
Sep 15, 2025
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国際宇宙ステーションに搭載されたNASAの観測装置EMITが、本来の目的である鉱物ダスト調査の傍ら、偶然にも地球規模のプラスチック分布を発見しました。赤外線の「光の指紋」を読み取る技術で、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの農業地帯に広がる大量のビニールハウスやプラスチック施設を検出。宇宙から陸上のプラスチックを直接見つけた世界初の研究が明かす、私たちの食を支える農業の意外な一面とは。
Geophysical Research Letters
Global-Scale Detection of Plastic From Space With the EMIT Imaging Spectrometer
Duration: 00:17:10#234 山火事の煙に国境はない - カナダ発、世界8万人の命を奪った大気汚染
Sep 14, 2025
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2023年6月、ニューヨークの空が突如オレンジ色に染まり、まるでSF映画のような光景が現実となった日、その原因は2000キロ離れたカナダの森にありました。最新の衛星技術とAIを駆使して、科学者たちが解き明かした「見えない殺人者PM2.5」の正体と、アメリカが吸った山火事の煙の4倍がカナダ由来だったという衝撃の事実。地球の大気がいかにつながっているか、科学的データで明らかにします。
Nature
Long-range PM2.5 pollution and health impacts from the 2023 Canadian wildfires
Duration: 00:20:08#233 火星の1mmのシミに隠された人類最大の謎
Sep 11, 2025
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NASAの探査機パーシビアランスが火星で発見した、わずか1ミリの「ヒョウ柄のシミ」。その中には有機物と、地球では微生物が作る鉱物とそっくりな物質が含まれていました。最先端機器3つを駆使した執念の分析が明らかにした「生命の痕跡かもしれない」証拠の数々を、わかりやすく解説します。
Nature
Redox-driven mineral and organic associations in Jezero Crater, Mars
Duration: 00:17:15#232 光でゴッホを描くAIが誕生!光のAIが起こすエネルギー革命の衝撃
Sep 10, 2025
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AIが絵を1枚描くのに必要なエネルギーが、50階建てビルを階段で上る労力から、たった2段上るだけに激減する革命的技術が誕生しました。UCLAの研究チームが開発した「光学生成モデル」は、レーザー光の物理現象を利用して、電気の代わりに光だけでゴッホ風の絵画や手書き文字を生成することに成功。地球の未来を変える可能性を秘めた、まさにSFが現実になる瞬間を、わかりやすく解説します。
Nature
Optical generative models
Duration: 00:16:13#231 地球の地下貯留スペースがもうすぐ満杯!?CO2貯留1460ギガトンの衝撃
Sep 09, 2025
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地球温暖化対策の切り札として期待されていた二酸化炭素の地下貯留、実は安全に使える容量は従来の予測の10分の1しかないことが2025年のNature論文で明らかになりました。このままのペースでCO2を地下に送り続けると2200年には満杯になり、将来世代が地球を冷やす手段を奪ってしまうかもしれません。人類が直面する「地下クローゼット問題」の真実と、私たちが今すぐ取るべき行動を、最新科学をもとに分かりやすく解説します。
Nature
A prudent planetary limit for geologic carbon storage
Duration: 00:20:15#230 火星に内核があった!1台の地震計が成し遂げた奇跡の発見
Sep 08, 2025
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NASAの探査機InSightが4年間火星で聞き続けた「惑星の鼓動」から、ついに火星の中心部に固い内核が存在することが証明されました。地球では当たり前の「地震計ネットワーク」が使えない火星で、研究者たちはどうやってこの偉業を成し遂げたのでしょうか。統計学の魔法と物理学の美しさが融合した、現代科学の最前線をわかりやすく解説します。
Nature
Seismic detection of a 600-km solid inner core in Mars
Duration: 00:20:31#229 母親が別種の子供を産む!?アリが覆した生物学の大原則
Sep 07, 2025
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スペインのアリが、なんと自分とは全く別の種のオスを産んでいることが2025年のNature誌で発表されました。500万年前に枝分かれした別種を、まるで家畜のように自分の巣で「生産」し、その精子で働きアリを作るという前代未聞の繁殖システム。生物の「種」という概念を根底から揺るがす、この世紀の大発見をわかりやすく解説します。
Nature
One mother for two species via obligate cross-species cloning in ants
#228 なぜ青い葉は存在しないのか?|緑の選択に隠された葉っぱの秘密
Sep 04, 2025
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赤い花も黄色い花も青い花もあるのに、なぜか青い葉っぱだけは地球上に存在しない―この不思議な現象の背後には、物理学から進化生物学まで、科学の最前線が交差する壮大な物語がありました。植物が青い高エネルギー光を「絶対に手放さない」理由と、緑の光を「あえて捨てる」驚きの戦略。身近な葉っぱに隠された壮大な科学ドラマをわかりやすく解説します
Duration: 00:14:25#227 恐竜は吠えない!?声帯化石が覆す1億6000万年前の真実
Sep 03, 2025
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ジュラシック・パークの恐竜の咆哮は全部ウソだった?中国で発見された新種恐竜プラオサウルスから、世界で2例目となる声帯の化石が見つかり、恐竜は映画のような低い唸り声ではなく、鳥のような複雑な鳴き声を出していた可能性が明らかになりました。最新のCTスキャン技術と系統解析が解き明かす、恐竜コミュニケーションの驚きの真実に迫ります。
PeerJ
A new neornithischian dinosaur from the Upper Jurassic Tiaojishan Formation of northern China
Duration: 00:16:07#226 見えない劣化を音で診る - 超音波×AIが変える構造物診断の未来
Sep 02, 2025
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表面はきれいでも内部はボロボロ、そんなコンクリート構造物の危険を事前に察知できたら?研究者たちは69万個のデータポイントから成る「時空間波形プロファイル」という新手法を開発し、AIに学習させることで、これまで不可能だった内部劣化の立体診断を実現しました。なぜ生データがフーリエ変換に勝ったのか、その科学的理由と共に、インフラ維持管理の革命的変化をお伝えします。
Acoustics
Prediction of Degradation of Concrete Surface Layer Using Neural Networks Applied to Ultrasound Propagation Signals
Duration: 00:20:01#225 眠れない東京の方程式~通勤時間と不眠症の科学的境界線~
Sep 01, 2025
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東京で働く人々の永遠の悩み「駅近の狭い家」か「郊外の広い家」か、この選択が睡眠にどう影響するのかを科学的に解明した最新研究をご紹介します。片道53分×95平方メートルという具体的な数値で示された「不眠症の境界線」は、都市生活者にとって衝撃的な事実かもしれません。あなたの通勤時間と住まいの広さは、この方程式のどこに位置するでしょうか?
Journal of Transport & Health
Commuting time, residential floor area, and their associations with insomnia and daytime sleepiness among residents of the Tokyo metropolitan area: a cross-sectional study
Duration: 00:18:55#224 気温上昇で入院510万人増!?中国301都市データが示す医療崩壊の未来図
Aug 31, 2025中国の研究チームが7000以上の病院、7800万件の入院データを分析し、2100年までの気候変動による健康被害を都市ごとに予測した驚愕の研究を解説します。最悪のシナリオでは年間510万人が暑さで追加入院し、経済的に弱い地域ほどGDPの20%以上が医療費で消えるという不公平な未来が待っています。でも今の私たちの選択次第で、この未来は大きく変えられるかもしれません。
Nature
Temperature-related hospitalization burden under climate change
#223 風向きで決まる赤ちゃんの運命~南アジア大気汚染と官僚の本音
Aug 28, 2025南アジアで年間200万人の命を奪う農業由来の大気汚染、その解決の鍵は意外にも地方官僚の「人間くささ」にありました。風向きによって煙が自分の地区に来るか隣に行くかで仕事への熱意が30%も変わる官僚たち、その行動パターンを10年分の衛星データで暴いた研究から、環境問題解決の新たなアプローチが見えてきます。人間の本性を逆手に取れば、実は世界は変えられるかもしれません
Nature
Bureaucrat incentives reduce crop burning and child mortality in South Asia
Duration: 00:14:33#222 重力に逆らう砂の謎 - 北海地下で起きた巨大スケールの物理現象
Aug 27, 2025
オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
プリンの上に砂糖を乗せたら、砂糖が沈んでプリンが浮いてきた...そんな現象が北海の地下、マンハッタン島を埋め尽くすほどの規模で起きていました。3400万年前の珪藻の死骸でできた軽い地層と、その上の重い砂層が、地震をきっかけに位置を入れ替える「レイリー・テイラー不安定性」。物理学と地質学が交差する、自然界の驚くべき現象をわかりやすく説明します。
Communications earth & environment
Km-scale mounds and sinkites formed by buoyancy driven stratigraphic inversion
#221 引用してくれたら合格にしてあげる - 科学論文の査読に潜む人間の本音
Aug 26, 2025
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科学の世界は本当に公正なのでしょうか?オーストラリアの研究者が37,000件の査読データを分析した結果、査読者は自分の論文が引用されると評価が1.6倍甘くなり、引用を要求した査読者の92%が要求が通ると論文を承認することが判明しました。ノーベル賞級の発見も通る査読システムの知られざる人間ドラマを、データサイエンスの手法とともに楽しく解説します。
OSFPreprints
Peer reviewers altered their recommendation based on whether they were cited or wanted to be cited. A matched study of open peer review at four journals.
Duration: 00:22:21#220 6億年前の「1日の長さ」を測る!地層に刻まれた時間の物語
Aug 25, 2025
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タイムマシンなしで6億年前の1日が何時間だったか分かるなんて、信じられますか?地層の縞模様には地球の自転速度の歴史が記録されており、それを読み解くことで過去の時間を復元できるのです。しかも判明したのは、地球の自転減速が一定ではなく「階段状」だったという驚きの事実。月との距離が2万km変化し、潮汐のパワーが生命進化の引き金になった可能性まで、壮大な地球の物語をお届けします。
PNAS
Geological evidence reveals a staircase pattern in Earth’s rotational deceleration evolution
Duration: 00:19:05#219 地球内部の巨大カイロが動いている!火山噴火の真犯人を追え
Aug 24, 2025
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ハワイや富士山の下、地下2900キロメートルに月ほどの大きさの巨大な熱の塊が存在することをご存知ですか?2025年に発表された最新研究により、この巨大構造が実は動き回っていて、そこから斜めに上昇する熱の柱が地表の火山噴火を引き起こしていることが統計的に証明されました。地球という星の知られざるダイナミックな姿を、10分でわかりやすく解説します。
Communications earth & environment
Large volcanic eruptions are mostly sourced above mobile basal mantle structures
Duration: 00:17:45#218 東京ドーム72杯分の水が氷を下から爆破!グリーンランド逆流洪水の不思議
Aug 21, 2025
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2014年夏、グリーンランドで物理法則に逆らう前代未聞の現象が観測されました。氷床の下に閉じ込められた9000万立方メートルの水が、なんと重力に逆らって上向きに噴出し、数百メートルの厚さの氷を内側から破壊したのです。この発見は、私たちが知っていた氷床崩壊のメカニズムを根底から覆し、海面上昇予測に大きな修正を迫る可能性があります。
Nature Geoscience
Outburst of a subglacial flood from the surface of the Greenland Ice Sheet
Duration: 00:16:46#217 人類は一本道じゃなかった!エチオピア発、進化の大どんでん返し
Aug 20, 2025教科書に載っている「猿人→原人→現代人」という単純な進化の図、実は間違っていたかも。エチオピアの荒野から出土した13本の歯が明らかにした衝撃の真実とは、280万年前に少なくとも4種類の人類が同時に存在していたということ。私たちホモ・サピエンスの成功は必然ではなく、無数の偶然の産物だったのかもしれません。
Nature
New discoveries of Australopithecus and Homo from Ledi-Geraru, Ethiopia
#216 雨が降ると砂漠が息をする?地球の40%が隠していた炭素のヒミツ
Aug 19, 2025
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地球の陸地の40%を占める乾燥地帯で、雨が降るたびに起きていた驚きの現象が2025年に初めて明らかになりました。カラカラの砂漠に雨が降ると、土の中の微生物たちが一斉に目覚めて大量のCO2を放出していたのです。しかも、この「隠れた炭素放出」は年間の生態系呼吸の17%も占めており、これまでの気候モデルが最大34%も過小評価していたことが判明。地球温暖化の予測を根本から見直す必要がある、という衝撃の研究をわかりやすく解説します。
Nature Geoscience
Widespread underestimation of rain-induced soil carbon emissions from global drylands
Duration: 00:13:19#215 地球が予想の2倍の速度で発熱中!科学者たちをパニックにした2023年の観測データ
Aug 18, 2025
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2025年6月、世界トップクラスの気候科学者46人が発表した論文に、異例の一文が記されていました。「この大きなトレンドは我々を驚かせた」ー科学者が素直に想定外を認めるとき、それは本当に深刻な事態の証拠です。地球のエネルギー不均衡が予測の2倍の速さで進行し、最先端の気候モデルでさえ説明できない現象が起きている今、私たちは何を知り、何をすべきなのでしょうか。
AGU Advances
Earth's Energy Imbalance More Than Doubled in Recent
Decades
#214 地下160kmの金属ハイウェイ!クラトンの縁に眠る金属資源の秘密
Aug 17, 2025
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世界の金属鉱床の93%が、なぜか20億年前の古い大陸(クラトン)の縁から200km以内に集中している──この不思議な偶然の裏には、地球深部からの「炭酸ガス入りマグマ」が金属を運び、化学反応で降ろしていくという壮大なメカニズムが隠されていました。グリーンエネルギー革命に必要な銅やレアアースがどこにあるのか、その答えを地球自身が教えてくれる驚きの研究成果を、お届けします。
Nature
Sulfide-rich continental roots at cratonic margins formed by carbonated melts
#213 地下3000kmで固体が流れる!?地球深部の「ありえない」現象を解明
Aug 14, 2025
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地震波が突然スピードアップする「D"層」の謎が、50年の時を経てついに解明されました。スイスの研究チームが、ダイヤモンドの先端わずか0.05ミリの空間に地球深部を再現し、固体でありながら流れる岩石の秘密を暴きます。この発見が火山活動や地震、さらには地球磁場の理解をどう変えるのか、最新研究をわかりやすく解説します。
Communications earth & environment
The texture of the post-perovskite phase controls the characteristics of the D” seismic discontinuity
Duration: 00:15:20#212 宇宙開発が地球を傷つける?ロケットとオゾン層の知られざる関係
Aug 13, 2025
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急増するロケット打ち上げが、せっかく回復しつつあるオゾン層に新たな脅威をもたらしているという衝撃の研究結果が発表されました。2030年には年間2000回を超える可能性があるロケット打ち上げが、私たちを紫外線から守るオゾン層をどのように傷つけ、なぜ南極で特に深刻な影響が出るのか、最新の科学論文をもとに分かりやすく解説します。
npj climate and atmospheric science
Near-future rocket launches could slow ozone recovery
#211 セイヨウミツバチの正体〜環境の味方は実は生態系の独裁者だった?
Aug 12, 2025
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カリフォルニアの研究チームが発見した衝撃の事実。私たちが「守るべき」と信じていたミツバチが、実は在来のハチたちから花粉の98%を奪い、毎日数千匹分の命を奪っている可能性があることが判明しました。環境保護の常識がひっくり返る、2025年最新研究の全貌を、データと実験結果から科学的に解明します。
Insect Conservation and Diversity
Pollen exploitation by non-native, feral honey bees: Potential consequences for interspecific competition
#210 地球が急いでる!?1日が短くなっている大事件
Aug 11, 2025
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2025年7月、地球の1日が観測史上2番目に短くなるという前代未聞の現象が起きました。46億年間ずっと遅くなり続けてきた地球の自転が、なぜか2020年から突然加速し始めたのです。この謎の現象の背後には地球内部の知られざるドラマがあり、2029年には人類史上初の「負のうるう秒」という時間を1秒削除する事態になるかもしれません。
Duration: 00:17:41#209 南極氷床3kmの下で発見!8000万年前の超巨大河川の衝撃
Aug 10, 2025
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2025年7月、科学者たちが南極の厚さ3000メートルの氷の下から、恐竜時代の川の風景を発見しました。しかも驚くべきことに、この川は南極からオーストラリアまで5000キロも流れていた超巨大河川で、8000万年前に大陸分裂で引き裂かれた「川の両岸」が今回ついに再会したのです。さらに衝撃的なのは、この太古の地形が現在も氷の流れを支配し、地球温暖化による海面上昇の鍵を握っているという事実。最新技術で明らかになった、地球の驚異的な記憶力の物語をお届けします。
Nature Geoscience
Extensive fluvial surfaces at the East Antarctic margin have modulated ice-sheet evolution
#208 AIが聴いた火山の鼓動〜イエローストーンの秘密
Aug 07, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
過去のイエローストーンエピソードはこちら
#55 イエローストーン火山: 地球最大級の脅威とその予測
普通の地震とは全く違う「群発地震」がイエローストーンで起きています。最新のAI技術で15年分の地震を分析したところ、地震たちが地下1.4キロも上昇していることが判明。まるでポップコーンが次々と弾けるような地震の群れは、実は地下の熱水が引き起こす壮大な自然現象だったのです。東京都がすっぽり入る巨大カルデラで今も続く、地球の驚異的な営みに迫ります。
Science Advances
Long-term dynamics of earthquake swarms in the Yellowstone caldera
Duration: 00:19:34#207 南極氷河強盗事件!隣の氷河から氷を奪う不思議現象
Aug 06, 2025オープンチャット「ナオト博士の研究室」への参加はこちら
2025年5月、科学界に衝撃が走りました。西南極で、ある氷河が隣の氷河から氷を「横取り」している現象が発見されたのです。17年間の衛星観測で明らかになった「アイス・パイラシー(氷の海賊行為)」と呼ばれるこの現象は、従来なら数百年かかると思われていた変化がわずか18年で起きていることを示しています。地球温暖化の新たな脅威か、それとも自然の巧妙なバランス調整なのか、最新研究から見えてきた氷河の意外な生態に迫ります。
The Cryosphere
Speed-up, slowdown, and redirection of ice flow on neighbouring ice streams in the Pope, Smith, and Kohler region of West Antarctica
#206 クモは海から来た!5億年前の化石が覆す進化の常識
Aug 05, 2025クモといえば陸の生き物...そんな常識が覆されました!2025年の最新研究で、5億年前の海の化石から「クモ型の脳」が発見されたのです。しかもその脳の構造は、現代のクモとほぼ同じ。つまりクモは海で生まれ、後から陸に上がってきた冒険者だったんです。1個の化石が語る、生命進化の意外な真実をお楽しみください。
Current Biology
Cambrian origin of the arachnid brain
#205 狩猟採集民 vs 現代人:誰が一番カロリーを燃やしているか?
Aug 04, 2025アフリカの狩猟採集民は一日中獲物を追いかけ、現代人はデスクに座りっぱなし。当然、狩猟採集民の方がカロリーをたくさん消費していると思いますよね?ところが、世界34集団4,213人を調査した最新研究が、この常識を完全にひっくり返しました。なぜ経済が発展すると人は太るのか、その真犯人を科学の力で暴きます。
PNAS
Energy expenditure and obesity across the economic spectrum
Duration: 00:14:09#204 ジャガイモは古代の禁断の恋から生まれた!?〜800万年前の奇跡の雑種物語〜
Aug 03, 2025フライドポテトやポテトチップスでおなじみのジャガイモが、実は800万年前にトマトの祖先と謎の植物の「禁断の交配」から生まれた雑種だったことが最新研究で判明!なぜジャガイモだけが地下に芋を作れるのか、なぜ107種類もの野生種が存在するのか、その驚きの理由を最新のゲノム解析から解き明かします。私たちの食卓に欠かせないジャガイモに隠された、壮大な進化の物語をお楽しみください。
Cell
Ancient hybridization underlies tuberization and radiation of the potato lineage
#203 地震で地下から火が噴き出す!?能登半島大火災の衝撃的真相
Jul 31, 20252024年能登半島地震の50分後に発生した謎の大火災。消防庁も原因を特定できなかった中、研究チームが辿り着いた驚愕の結論は「地下メタンガスの自然発火」でした。江戸時代の古文書に残された「地面から火が噴き出した」という証言と、最新の科学分析が導き出した新たな地震災害のメカニズムを、ナオト博士が分かりやすく解説します。
NPJ Natural Hazards
Ignition of subterranean methane: unveiling a new geohazard in Japan following 2024 Noto Peninsula Earthquake
日テレによる記録映像
https://www.youtube.com/watch?v=rKMNYqBqeic
Duration: 00:14:51#202 眠気の正体は細胞の過充電だった!~睡眠の謎を解く革命的発見~
Jul 30, 2025なぜ私たちは眠くなるのか?この人類最大の謎の一つに、ついに科学的な答えが出ました。2025年Nature誌に掲載された最新研究によると、眠気の原因は疲労ではなく、細胞のミトコンドリアが「過充電」状態になることだったのです。今回は、この革命的な発見を、高校生でも分かるように楽しく解説します。
Nature
Mitochondrial origins of the pressure to sleep
#201 ゴキブリがヒーローになる日 - サイボーグ昆虫工場の衝撃
Jul 29, 2025嫌われ者のゴキブリが、最先端技術で人命救助のヒーローに大変身!シンガポールの研究チームが開発した「サイボーグ昆虫自動製造システム」は、わずか68秒で生きたゴキブリをリモコン操作可能な探索ロボットに改造します。2025年のミャンマー地震で実際に投入されたこの技術が、災害救助の未来をどう変えるのか、楽しく解説します。
Nature communications
Cyborg insect factory: automatic assembly for insect-computer hybrid robot via vision-guided robotic arm manipulation of custom bipolar electrodes
Duration: 00:16:14